『思い出テレビ60年−TV 60th Anniversary NHK−』ほか

ステラMOOK 思い出テレビ 60年

ステラMOOK 思い出テレビ 60年

『思い出テレビ60年−TV 60th Anniversary NHK−』(NHKサービスセンター/編/NHKサービスセンター/1400円)
2013年は、日本でテレビ放送が開始されてから60周年となる節目の年です。これを記念し、NHKの番組情報誌『ステラ』では、貴重な資料や放送博物館所蔵の図版や写真を掘り起こし永久保存版の1冊を発売いたします。大河ドラマ連続テレビ小説紅白歌合戦を中心に、NHKのテレビ番組60年分を紹介します。
 『思い出の省線電車−戦前から戦後の「省電」「国電」−』沢柳健一/交通新聞社/840円)
現在のJRの前身「国鉄」のさらに前の「鉄道省」が管理・運営していた「省電」。小学生だった昭和初期、池袋電車区を訪問したのを皮切りに電車への興味が深まっていく著者。鉄道の中でも「電車」に興味を持ち、鉄道ファンとして約80年、車両の研究・撮影を続けてきた。木製車ばかりだった電車に半鋼製の電車が登場したこと、戦争による物資不足による鉄道への影響、空襲による車両の罹災や燃料不足による運行本数の減少。そして戦後、連合軍専用車(白帯車)の登場により、その整備のために腕を競い合った各地の車両工場は、皮肉にも戦後の鉄道の発展に大きく貢献することとなる。現在、JR東海の「リニア・鉄道館」やJR東日本の「鉄道博物館」に展示されている車両の保存に関わった裏話や、「鉄道友の会」の母体となった「荻窪会」の設立秘話も紹介している。
 
職業,コピーライター。

職業,コピーライター。

『職業、コピーライター−広告とコピーをめぐる追憶 SINCE 1966〜1995−』(小野田隆雄/バジリコ/1890円)
「ゆれる、まなざし」 「夏ダカラ、コウナッタ。」 「恋は、遠い日の花火ではない。」 資生堂サントリーの広告を中心に数々の名コピーを世に送り出してきた宣伝文案制作者(コピーライター)が回想する広告とコピーの時代。
 
図説 世界史を変えた50の植物

図説 世界史を変えた50の植物

『図説世界史を変えた50の植物』(ビル・ロー/原書房/2940円)
植物の興味深い物語を美しい写真とともに紹介。人類の発展に大きく貢献し、生活様式に多大な影響を与えた植物と人間とのかかわりを幅広い視点からとらえる。
 
テレビという記憶: テレビ視聴の社会史

テレビという記憶: テレビ視聴の社会史

『テレビという記憶−テレビ視聴の社会史−』(萩原滋/編/新曜社/2730円)
放送のデジタル化の進展によって21世紀にはワンセグ放送やオンデマンド放送といった新たなサービスが本格的にスタートした。この他にも放送局は、さまざまな形で番組のインターネット配信の道を模索しているし、放送と通信の融合・連携が進んで放送事業者以外による新規の番組制作や配信サービスも実現している。多メディア・多チャンネル化の流れが加速して番組の伝送経路が複雑化するとともに視聴様式も多様化し、どこまでを「テレビを見る」という行為に含めてよいのか分かりにくい状況が出現しているのだが、テレビを通じて世代内、世代間で共有される社会情報が質量ともに減少し、これまでのように広範な集合的記憶が構築されにくくなっているのではなかろうか。 こうした問題意識に基づいて私たちは、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所を母体に世代内・世代間での記憶の共有という視点を基軸としてテレビの社会的役割の変遷の様子を検討するための共同研究プロジェクトを2008年から継続してきた。本書は、その5年間にわたる研究成果を1冊にまとめたものである。