『イスラムとは何か。』ほか

ペンブックス20 イスラムとは何か。 (Pen BOOKS)

ペンブックス20 イスラムとは何か。 (Pen BOOKS)

『イスラムとは何か。』(ペン編集部/編/阪急コミュニケーションズ/1680円)
いまから約1400年前、一介の商人を預言者として突如勃興したイスラムという教え。単なる宗教としての枠を超え、イスラム諸国においては、国家や社会のあり方をも規定する、物差しのような存在だ。しかしながら、おそらく大半の日本人は、「メッカ」や「コーラン」など断片的な知識しかもち合わせていないのではないか。そして、未知ゆえの恐怖感が、イスラムを見つめるわれわれの目を曇らせているのではないか。土地の大半を砂漠に覆われたアラビア半島で育まれた宗教が、洋の東西を大きく超えて世界規模にまで広がった背景には、何が隠されているのだろうか。そこには、初めて目にするであろう、新鮮な驚きと発見があふれている。どこか不思議な魅力を湛えた、イスラムの真実を知る旅へ、いざ。
 
幻想の敬語論―進歩史観的敬語史に関する批判的研究

幻想の敬語論―進歩史観的敬語史に関する批判的研究

『幻想の敬語論−進歩史観的敬語史に関する批判的研究−』(福島直恭/笠間書院/2310円)
「敬語」とはいかなるものか。ほんとうに存在するのか。当たり前とされている敬語システムは、日本文化の優越性を唱えた近代の想像上の産物にすぎない。システムの存在を前提とした敬語史研究の問題点を明らかにして、言語の歴史的研究の、学術的・社会的意義を問いかける書。
 
巡礼ツーリズムの民族誌―消費される宗教経験

巡礼ツーリズムの民族誌―消費される宗教経験

『巡礼ツーリズムの民族誌−消費される宗教経験−』(門田岳久/森話社/5880円)
パッケージツアーに取り込まれ、商品化された聖地巡礼は、宗教の衰退した姿でしかないのか? 四国遍路の巡礼バスツアーへの参与観察から、「現代の/我々の」宗教的営みが持つ可能性を探る。
 
世界不思議大全〈1〉

世界不思議大全〈1〉

『世界不思議大全 1巻 増補版』(泉保也/学研パブリッシング/3990円)
古代遺跡、超古代文明、、オーパーツ、宇宙考古学、神話・伝説、神秘学、魔術、……世にあまたある謎と不思議を網羅。雑誌ムーで好評連載中の「世界不思議大全」が、連載200回を記念して書籍化。これはまさに不思議世界の百科全書である。
 
立花隆の書棚

立花隆の書棚

『立花隆の書棚』立花隆/中央公論新社/3150円)
知の巨人、立花隆驚異の蔵書を書棚ごと撮影して紹介。どんな本がどのように並べられているのか。蔵書にまつわる興味深い話も満載。