『マンホールの博物誌−水と道路と人々との交差点−』ほか

マンホールの博物誌

マンホールの博物誌

『マンホールの博物誌−水と道路と人々との交差点−』(G&U技術研究センター/編著 中川幸男/監修/ダイヤモンド社/2940円)
都市の地下空間と地上を結ぶトビラ=マンホールの蓋。その過去、現在、未来を「歴史」「文化」「技術」の視点から解き明かす。
 
岩波ホールと〈映画の仲間〉

岩波ホールと〈映画の仲間〉

『岩波ホールと〈映画の仲間〉』高野悦子/岩波書店/2520円)
1968年、神保町の一角に生まれた小さなホール。「良いものはきっと受け入れられる」との信念のもとに、興行という立場から映画芸術を育ててきた著者。こぼれ話とともに、映画の作り手たちとの温かい交遊や、ホール裏でのスタッフの奮闘ぶり、女性映画人たちに力を与える活動の数々を、万感の思いをこめて綴る。
 『小津も絹代も寅さんも−城戸四郎のキネマの天地−』升本喜年/新潮社/2415円)
「小津ちゃん、君の映画は、 どうして客が来ないんだろうねえ」。「活動写真は薄汚い。大松竹の名に瑕がつく」。“演劇の松竹”で映画にかけた一人の若者は田中絹代で初のトーキー『マダムと女房』を生んだ。地味な作風の小津安二郎を信じ、『愛染かつら』も寅さんも大ヒットさせた。泥まみれとなって日本映画を築き上げた松竹の大プロデューサー城戸四郎を描く、波乱の映画ビジネス戦記。
 
香の文化史―日本における沈香需要の歴史 (生活文化史選書)

香の文化史―日本における沈香需要の歴史 (生活文化史選書)

『香の文化史−日本における沈香需要の歴史−』(松原睦/雄山閣/2940円)
古くから時の権力者に求められてきた沈香。現代もなお、類稀なる香として人々を魅了しつづける沈香の歴史を分かりやすく紹介する。
 
武士道とキリスト教 (新潮新書)

武士道とキリスト教 (新潮新書)

『武士道とキリスト教』(笹森建美/新潮社/714円)
牧師にして日本屈指の剣術家が説く! 武士の切腹は宣教師の殉教に通じる。「義」は「愛」に呼応する―人の生き死にを真摯に問う二つの「道」を極めて得た、いま日本人に必要な智恵。