『水戸黄門』(松田定次)

1960年。1960年8月7日公開。夏休み映画ですかね。水戸黄門江戸府内の不審火に、幕府転覆の陰謀があると見て、お忍びで庶民の居酒屋に行って浪人・井戸甚左衛門(大友柳太朗)の浪人を退治する。息子(養子)の2代目水戸藩主・水戸中将綱条(大川橋蔵)も2代目副将軍として見せ場はあるんだけど、ちゃんと馬に乗って走れたんですかね、大川橋蔵さんこのとき…。これはけっこう楽しいです。いい役・悪役がはっきりしてて、水戸黄門も含めて3人がめちゃくちゃあばれる。柳原大納言資廉(片岡千恵蔵)、浪人として出てきていいこというけど、なんで浪人してたのかよくわからないですね。あと、例によって紀伊大納言光貞(市川右太衛門)と区別がつかないです。よくセットで出てくるけど、市川右太衛門のほうが割と話の中で「いるのか?」みたいな付け加えられかたをしているはずなのに、なんか圧倒的な存在感で、片岡千恵蔵以外の配役をほぼ食ってしまっている印象。すごいです。
(DVD未発売)