『勢揃い東海道』(松田定次)

1963年。1963年1月3日公開。まぁ正月映画ですね。縄張りを巡っての争いから、荒神山で吉良の仁吉(大川橋蔵)が撃たれる。妻の父(義父)が悪者の安濃徳(山形勲)の人、という設定で、次郎長(片岡千恵蔵)は敵討ちに行って、山岡鉄太郎(市川右太衛門)に助けられる。話の内容は、ヤクザの出入りの話で、乱闘シーンも含めてけっこう殺伐としてるんですが、昭和30年代の人たちには平気だったのか。片岡千恵蔵が濃い顔だと思ってると、市川右太衛門がさらに濃いので普通に驚く。この二人が会話している空間だけ異空間化するぐらいすごいです。市川右太衛門が何か言うたびに吹き出してしまいそうなので(俺の知っている映画とは明らかに違う)、もう少しこの二人の映画を見ることにしよう。
(DVD未発売)