『壮烈新選組 幕末の動乱』(佐々木康)
1960年。7月公開の夏休み映画。幕末、近藤勇の新選組結成から池田屋事件・芹沢鴨と伊東甲子太郎の暗殺をはさんで、長州の武士・但馬織之助(大川橋蔵)とその友人・前畑三十郎(徳大寺伸)との友情・裏切り、それに京都の舞妓とかが絡んで、けっこう楽しい話になっている。近藤勇(片岡千恵蔵)を誠・義の人にしてる(新選組を義士にしてる)史観なので、暗殺その他ドロドロした暗い新選組は出てこないですな。しかし片岡千恵蔵の圧倒的な存在感はすごいです。この人が何か話しはじめると、他のキャラに集中できない。対抗できるの多分市川右太衛門だけだよ…。最後のチャンバラはかっこいいし、近藤勇の最後のセリフも脳がしびれるぐらいかっこいい。単純な悪役でない、美化されててキャラ立ってる近藤勇ってちょっと個人的体験としては珍しかった。しかし他の新選組隊員、ほとんど目立たないですな、この話。
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