『わが恋せし乙女』(木下惠介)
1945年。浅間山の下の牧場で捨て子として育った妹と、戦争から帰ってきた兄。血が繋がっていないので結婚相手と思う兄だが、妹には足の不自由な恋人がいて…。びっこの恋人に「あの人はカタワでも、心は誰よりもまっすぐな人」とか言ったりしてたまげる。木下忠司のステキ音楽とあいまって、もうこれまた非常に今の感覚で見てるとものすごく鬱陶しい恋愛話だった。こんなにクドく、今の映画じゃ撮らないだろう。しかし、馬がたくさん疾走するショットとか、遠景からヒロインの井川邦子が延々と馬に乗ってすぐ近くまで来るショットとかは「ええっ!?」とか普通に思う。この場面のために、わざわざ井川邦子さん、木下忠司さんに猛特訓されたんですね。
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