『帰って来たヨッパライ』（大島渚）

1968年。朝鮮（韓国）から密入国してきた人にフォーク・クルセイダーズの３人がからんで、夢と幻想を行き来する、反戦とか国のアイデンティティとかいろいろ考えられさせる難解映画で、なんで普通にアイドル娯楽映画っぽく撮れなかったのか謎の映画。話は何起こってるかわかんないし、二度繰り返して見せられるし、さんざんだった。デートでこの映画当時見に行ったら、絶対別れるね。少なくとも「えー、大島渚の映画だったらいいです」って女の子に言われる。大島渚の需要のないところに、無理やり作った映画感と、フォーク・クルセイダーズの棒演技がすばらしい珍作だった。絶対人におすすめできない。

あの頃映画 帰って来たヨッパライ [DVD]