『あゝ決戦航空隊』(山下耕作)
1972年。海軍特別攻撃隊を創設し、終戦後切腹した大西瀧次郎中将をほぼ主役にした長い話。戦闘機は人間とのからみでは作りものだし、空中戦はプラモデルなんで、今だったらもう少し特殊技術いろいろ使えたろうと思う。単なる特攻の話かと思ったら、本土防衛とか日本のいちばん長い日とかあって、後半の長いのなんの。だいたい最後大西中将どうなるかみんな知ってるんだからもう少し短くすることもできただろ。全体的に戦争、というより天皇に対する思い、というより愚痴の部分は脚本の笠原和夫の趣味ですかね。映画的には娯楽部分が少なめなのであまり楽しくないです。日本映画が一番難儀だったころに作られた戦争映画、という感じ。しかし世界的にこの時代の戦争映画って微妙なのが多そうなんで評価するに当たってはたいして重要なことではないです。
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