『3-4x10月』(北野武)

1990年。野球をやってもガソリンスタンドのバイトをやってもダメな青年が、ヤクザに絡まれて、飲み屋の兄貴(元極道)に助けられ、いろいろ揉めて沖縄まで銃を買いに行く。沖縄でも揉めているヤクザ(ビートたけし)がいて、こちらのほうはいろいろあって殺される。仕返しをしようと思った青年はガソリンのタンクローリーで組に突撃するが、だったらいいな、みたいな夢オチ。話の展開的に分からないことはあまりない、というか個々のシーンにはそれぞれ明確な意味があるんだろうけど、全体を通してみると何か漠然と暴力的なものしか記憶に残ってこない。ビートたけしが愛人をいちいち殴ったりするのに意味があるのか。ディテールとしてそういうものを出したい、という背景がよくわからないです。結局印象に残るのは、変な映画、としか言いようのない何か。これは困った。

3-4x10月 [DVD]

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