『アイルランド紀行−ジョイスからU2まで−』ほか

アイルランド紀行 - ジョイスからU2まで (中公新書)

アイルランド紀行 - ジョイスからU2まで (中公新書)

『アイルランド紀行−ジョイスからU2まで−』(栩木伸明/中央公論新社/882円)
文学・映画・詩からロックまで、数多の文化の“聖地"アイルランド。その最良最上のガイド本登場。本邦初訳の作品も多数収録する。
 『アグルーカの行方−129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極−』角幡唯介/集英社/1890円)
地図なき世界と戦い帰らなかった人々を追う。極地探検史上最大の謎、129人全員が行方を絶ったフランクリン探検隊。北西航路発見を果たせず全滅したとされるが、アグルーカと呼ばれる生き残りがいた? 人間の生と死をめぐる力強い物語!
 
大坂落城 戦国終焉の舞台 (角川選書)

大坂落城 戦国終焉の舞台 (角川選書)

『大坂落城戦国終焉の舞台』(渡邊大門/角川学芸出版/1890円)
家康謀略史観に疑問を持つ事で見えてきた、浪人やキリシタン、商人の存在。武将の活躍の陰で、彼らもまた生き残りを賭け参戦した。軍功書、首取状などの豊富な史料を提示しつつ、大坂の陣を鮮明に描写する。
 
海図の世界史―「海上の道」が歴史を変えた (新潮選書)

海図の世界史―「海上の道」が歴史を変えた (新潮選書)

『海図の世界史−「海上の道」が歴史を変えた−』(宮崎正勝/新潮社/1470円)
世界を変えてきたのは、いつも一枚の海図だった――。古来、地図には二種類あった。陸上で自分たちの知りうる範囲を描いた「マップ」、何もない海上に航海のため正確な経線・緯線を付した「チャート」。「チャート」すなわち海図を描くことは、世界を俯瞰する試みでもあった。新大陸発見から産業革命、資本主義の誕生、世界大戦まで、海の視点から読みとくと、全く新たな通史が見えてくる。
 
砂漠と文明――アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明論

砂漠と文明――アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明論

『砂漠と文明−アフロ・ユーラシア内陸乾燥地文明論−』(嶋田義仁/岩波書店/2940円)
主な文明や世界的宗教は、過酷な砂漠に近い乾燥地域、とりわけ旧大陸の内陸乾燥地域で形成されてきた。砂漠こそ文明の形成地であり、ヨーロッパや日本などの湿潤多雨森林地帯の文明は、その辺境に形成された後発文明ではないか。30年におよぶ豊富な調査研究成果を基に、従来の文明史観を覆す新たな人類文明史観を提起する。