『生きてゐる孫六』(木下惠介)

1943年。先祖代々の因習に捕われて鍬を入れることが出来ない小名木原(浜松・三方原の一部?)に、「鍬の力は国の力」ということで食糧増産のための開墾が行われる。小名木家の当主の病状を見た軍医と娘が結婚して、小名木家の召使の息子と鍛冶屋の娘が結婚する。若い力がいろいろ感じられる、最後は少し強引なハッピーエンド映画だった。しかし全体に画面暗すぎて、当時の屋外ロケ大変そうだなぁ、と思ってしまう。実際にこれ、浜松で撮ったんですかね。あと「初代関の孫六」という名称が、刀の名前としては少し謎すぎるけど、剣はこうやって見て、こういう風にかまえる、とか、村の鍛冶屋の爺さんが妙に詳しいのが興味深かった。しかし木下惠介、監督2作目にしてこんな映画を撮りやがるですか。冒頭の戦場の合戦なんて、最近の映画じゃ見られないぐらい馬見られるし、軍事演習とか最後の開墾シーンとか、人力ものすごく使ってるし、室内のカメラの動かし方もすごい楽しい。召使の奥さんから、その旦那の襖張りをしている場面なんて、こんなとこワンシーンで撮るか、みたいな不思議感。いったいどうやったらこのセンスは身につけられるものなのか、大勢の人をさばけるのか、本当に謎が多いです。

木下惠介 DVD-BOX 第1集

木下惠介 DVD-BOX 第1集

 

『トクヴィルが見たアメリカ−現代デモクラシーの誕生−』ほか

トクヴィルが見たアメリカ: 現代デモクラシーの誕生

トクヴィルが見たアメリカ: 現代デモクラシーの誕生

『トクヴィルが見たアメリカ−現代デモクラシーの誕生−』(レオ・ダムロッシュ/白水社/2940円)
アメリカをどう論じるか? 新大陸の発見からポスト冷戦期の今日に至るまで、それは「問題」であり続けている。戦後だけみても、リースマン『孤独な群衆』、アーレント『革命について』、ベラー編『心の習慣』など、数々の傑作が生み出されてきたが、今なお議論は尽きない。ところで、こうした記念碑的アメリカ論の参照基準となってきたのが、アレクシ・ド・トクヴィルアメリカのデモクラシー』であることはほとんど知られていない。加えて、同書を書くきっかけとなった一八三一年のトクヴィルアメリカ旅行にはこれまで関心すら払われてこなかった。粗野と無教養で知られた庶民初の大統領ジャクソンの治世、西へと膨張を続ける一方、はやくも階級や人種問題が顕在化して分裂の兆候をみせるアメリカ―。本書によれば、トクヴィルが瞠目したのは、共和国の後景に広がる、そんな同国の姿だった。大統領選で話題になったオハイオ州がなぜアメリカの「磁場」になっているのか等々、米国事情を知る上でも本書は興味深い。独立戦争南北戦争に挟まれたこの時代は、アメリカ論の焦点として急浮上しつつあり、米誌『ニューヨーカー』もノンフィクション部門で「必読書」として絶賛! リーダブルにトクヴィルアメリカを知れる一冊。
 
「白人」支配のカナダ史―移民・先住民・優生学

「白人」支配のカナダ史―移民・先住民・優生学

『「白人」支配のカナダ史−移民・先住民・優生学−』(細川道久/彩流社/3675円)
多文化共生・多文化主義の国カナダの封印されたもうひとつの歴史をひもとき「北の白い大地」の「白さ ホワイトネス」を問う。1971年に「多文化主義」を採択して以来、多民族、多文化共生の試みを続けるカナダ。しかし、かつてそこでは、「白人」による「非白人」の支配が行われていた。ともすれば埋もれがちなカナダの歴史の諸相をあぶり出し、その「闇」を直視することこそが、さらなる多文化共生の可能性を考える上でいまこそ必要となるだろう。
 
MIGHTY FLEET 精強なる日本艦隊

MIGHTY FLEET 精強なる日本艦隊

『精強なる日本艦隊』宮嶋茂樹/講談社/3500円)
創設60周年の節目に出る海上自衛隊公認の写真集。フォトジャーナリスト・宮嶋茂樹氏が20年以上にわたって追い続けた真の姿を一冊にまとめてあります。収録された写真は、海自との信頼関係のもと、宮嶋氏のみが撮影を許されたものも多く、マニアでも見たことのないプレミアムな写真集になっています。さらに特典映像として30分のDVDつき。進水式や観艦式、さらに合同演習などの秘蔵映像が満載のこのDVDも必見!
 
フィールドワークの戦後史―宮本常一と九学会連合

フィールドワークの戦後史―宮本常一と九学会連合

『フィールドワークの戦後史−宮本常一と九学会連合−』(坂野徹/吉川弘文館/2940円)
九学会連合の共同調査から、GHQ統治下の対馬、本土復帰直後の奄美の人びとの姿を辿り、フィールドワークを戦後史に位置づける。
 
モダンガール大図鑑 ---大正・昭和のおしゃれ女子 (らんぷの本)

モダンガール大図鑑 ---大正・昭和のおしゃれ女子 (らんぷの本)

『モダンガール大図鑑−大正・昭和のおしゃれ女子−』生田誠/河出書房新社/1680円)
大正・昭和初期、新しい仕事につき、モダンな洋服姿の女性が街を闊歩した。モダンガール(モガ)の登場である。化粧品、デパート、カフェ 。モガの暮らしも紹介。未発表図版満載!!
 

2013年01月11日

原子力施設からの距離と小児白血病との関係 - Togetter

しばしば、原発からの距離と小児白血病との相関があるとされたイギリスやドイツの調査結果(geographical study)が、いろんな話のマクラとして引用されます。
しかし、他に200以上の場所ではそうした相関を示していないこと、イギリスやドイツの調査結果では放射線との関連は見いだせれていないこと、他の小児白血病の因子との関連が十分考慮されていないこと、などはあまり顧みられていないようです。
by glasscatfish

モニタリングポストの数値が上がると大量の鼻血とか鼻水とかいろんな現象が起こるらしい。怖すぎます。 - Togetter

2013年1月10日、11日と神奈川県川崎市殿町のモニタリングポストのグラフがギザギザで怪しい動きを見せる。
なぜか殿町のモニタリングポストが折れ線グラフから消える
http://ma-04x.net/2.html
元データの神奈川県環境放射線モニタリングポストは普通に稼働中
http://www.atom.pref.kanagawa.jp/cgi-bin2/telemeter_dat.cgi?Area=2&Type=W

東芝の原子炉か、大田区の瓦礫焼却か原因はどこだ!?

ループしているネタだけど、たぶん非破壊検査かと・・・。

by Rosa_centifolia

「不正選挙」だろうか?  ② ムサシ社が何をした? - Togetter

さて、ネット上で今も続く「衆院選不正選挙説」ですが、特定選挙機器メーカーを、全国的不正の実行犯であるかのごとく断定、またはそのような先入観を煽り立てる内容の発信が数多くみられます。しかし、選挙機器とは、選挙の公正な投開票集計をサポートするためのものであるはずです。一社が提供する機器類やサービスを、「不正の本丸」とするには、充分な根拠が必要でしょう。「怪しい怪しい」でいいのでしょうか。「不正選挙説」を引き続き考究してゆく方々に、ぜひお考えいただきたく思います。
by kobukishinichi

鉄道クラスタ、バスクラスタ視点で見る『コクリコ坂から』 - Togetter

まとめました
by tori_555

西住殿の戦車講話#5 「装甲と砲弾の歴史Ⅲ」 - Togetter

西住殿による装甲と砲弾の歴史第三回。
今回は徹甲弾の歴史であります。
大戦後からの火力インフレといいますか、貫通力の急激な向上は恐ろしいですよね…
by Yukarin_7TP

町山智宏さん @TomoMachi 「配給会社から「通常、劇中歌の歌詞には訳をつけません」と却下された。でも監督はちゃんと意味があってその場面にその歌を使ってるんだよ!」 - Togetter

まとめました。
by matsudayuuichi

鳥と会話のできる反米・反原発・反体制のkashin_niさん - Togetter

今日はこの方をご紹介いたします。
by nachi_yanase

榊一郎「ラノベは勿論、一般小説、漫画さえも読まない小説家志望が結構いる」 - Togetter

鷹見一幸先生のツイートを見た榊一郎先生が、今まで見てきた小説家志望者についてつぶやいてくださいました。

榊一郎ラノベは勿論、一般小説、漫画さえも読まない小説家志望が結構いる」
http://blog.livedoor.jp/qmanews/archives/52012996.html
by qmanews

宮城県栗原市旧沢辺村の基準値越えの米をめぐって - Togetter

宮城県栗原市旧沢辺村産の自家消費米(平成23年産玄米と平成24年産もち米玄米、同じ農家が生産)が基準値越えしていた件をめぐる議論を、できるだけ幅広く集めました。
旧沢辺村の米の全量検査、ならびに隣接の旧市町村の米の全戸検査結果が出次第情報を追加して行く予定です。

宮城県の最初の発表:http://bit.ly/Vm424w
市町村変遷パラパラ地図http://t.co/Tj2RTmCw
栗原市旧沢辺村は1954年12月1日まで見ることができます。1955年1月以降は合併して栗原郡金成町に)
by parasite2006

映画『ホビット』と指輪物語の世界 - Togetter

琴瀬美沙さんによる、映画『ホビット』の詳細緻密な分析です。前作『ロード・オブ・ザ・リング』や原典との比較、照応など、詳細にわたって検討されています。
by junk_land

詭弁マスターへの道 〜藁人形論法ってなに?〜 - Togetter

最近、TL上でよく目にする言葉「藁人形論法」。
これなんだろう?
あまり良い意味で使われていないことはなんとなくわかってる・・・。
by Butayama3