『会津藩はなぜ「朝敵」か−幕末維新史最大の謎−』ほか

会津藩はなぜ「朝敵」か (ワニ文庫)

会津藩はなぜ「朝敵」か (ワニ文庫)

『会津藩はなぜ「朝敵」か−幕末維新史最大の謎−』(星亮一/ベストセラーズ/680円)
現在の歴史教科書で、いまだに「朝敵」の烙印を押されているのが、あの白虎隊で有名な会津若松である。なぜ、宮廷を警備していた「天皇の軍隊」会津藩が、突如、朝敵にされてしまったのか。幕末維新史最大の謎に迫り、日本近代史の矛盾をただす。待望の文庫化。
 
江戸の都市プランナー

江戸の都市プランナー

『江戸の都市プランナー』(小林信也/柏書房/2310円)
幕府老中の水野忠邦は、天保改革を断行した。この時忠邦の懐刀が南町奉行鳥居耀蔵であり、鳥居が抜擢したのが江戸人形町の名主熊井理左衛門であった。幕府から抜擢された彼は、名主としては異例の出世を遂げていき、最終的に江戸の総名主のリーダーとなって、様々な行政分野で超人的な活躍をする。
 『敗者の日本史 15 赤穂事件と四十六士』(関幸彦/企画編集 山本博文/企画編集/吉川弘文館/2730円)
切腹(死)を恐れず「義」を重んじ主君の仇を討った浪士らは、勝者だったのか、敗者だったのか。確かな史料から事件の真相を再現。
 
百年の手紙――日本人が遺したことば (岩波新書)

百年の手紙――日本人が遺したことば (岩波新書)

『百年の手紙−日本人が遺したことば−』梯久美子/岩波書店/840円)
田中正造寺田寅彦宮柊二、端野いせ、吉田茂中島敦横光利一山田五十鈴知里幸恵室生犀星……。戦地からの伝言、権力に抗った理由、「遺書」、友人への弔辞、そして恋人、家族へ……。激動の時代を生きぬいた有名無名の人びとの、素朴で熱い思いが凝縮された百通の手紙をめぐる、珠玉のエッセイ。
 
北京1966―フランス女性が見た文化大革命

北京1966―フランス女性が見た文化大革命

『北京1966−フランス女性が見た文化大革命−』(ソランジュ・ブラン/勉誠出版/3360円)
文化大革命の渦中の知られざる「日常」。時代を越える「眼差し」の出会い 1966年の北京。革命の嵐に巻き込まれた20歳のフランス人女性。彼女が撮影した貴重なカラー写真には、新聞やプロパガンダの映像とはまったく異なる、都市の「素顔」が克明に印されていた。これは人びとの「眼差し」と生活の「細部」の記録である。われわれは「異邦人」の視線をとおして、激動の〈歴史〉を凝視めると同時に、〈歴史〉から凝視められることになる。 原著の写真とテキストを完訳し、中国現代史と映像文化論が交差する詳細な解説対談を付す。